小樽の時計屋さんの今と昔
店主 末永敏則
小樽市、余市町、仁木町、倶知安町、京極町、協和町、岩内町、古平町の皆様。いつもお世話になっております。
店主の末永敏則です。当店は宝石貴金属時計のお店を小樽で70年営業しています。金プラチナ宝石の現金買取りを始めて13年しか経ちませんが、宝石専門店だからこそできるサービスを心がけ、安心してご来店できるものと自負しています。70年の経験を活かしてこれからもお客様に満足していただけるよう努力してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。
先日、腕時計の電池交換に来られたお客様が「小樽で時計屋
さんを探すのにとても苦労した」とおっしゃっていました。
小樽には昔から小樽時計商組合があって昭和50年代には時
計屋さんが30店以上ありました。時計技能士という国家資
格を取るべく技能士会という組織で研修を重ねていました。
当時は今と違って景気がよかったので時計店にいる従業員は
時計の修理ができる資格を取って将来自分の店を持つ夢を持
っていました。また兼業と言って、時計、宝石、メガネを扱
うお店が多かったようです。
また技術革新により機械式の腕時計からクオーツ(水晶)腕
時計が出回り始め、電池を入れると2年くらい動く便利な腕
時計の出現で時計業界もより活性化されました。
世界初の市販クォーツ腕時計は昭和44年1969年のセイコーに
よる「アストロン」であった。当時の価格は45万円と、小型
乗用車並みの価格であったが、その後急速なコストダウンが
進んだ。
昭和45年からはセイコーが特許を公開したことで各メーカー
がクォーツ時計の製造に参入し、市場を席巻してクォーツシ
ョックと呼ばれる現象を引き起こした。この時期はクォーツ
時計の低価格化が進んだ一方、スイスをはじめとする欧米の
時計メーカーは機械式の腕時計が売れなくなったことで大打
撃を受け、特にアメリカ合衆国の時計産業はほぼ全滅状態に
陥った。
現在では1,000円の腕時計まであり、高級品と低価格品の2極
分化となり、腕時計は時計店でなくスーパーマーケットでも
売られるようになりました。また宝飾業界の売上もバブルの
時の3分の1まで減り、街の時計屋さんは世代交代に伴って
廃業に追い込まれるお店が増えていきました。
小樽でも廃業するお店が増えて、今では10店に満たないく
らいです。
当店でも平成13年から時計宝飾店から女性の身の回り品の
リサイクルショップに変身し、金プラチナ宝石の買取りに力
を入れています。その中でも、腕時計の電池交換、修理、宝
飾品の修理、リフォームをお安く提供しています。
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